お酒(アルコール)とアモバンの同時摂取の危険性

アモバンとお酒の相性は悪い

アモバンとお酒(アルコール)の相性はよくないので、同時に摂取することはおすすめできません。

 

睡眠薬や抗不安薬の種類によっては、アルコールとの同時服用は命に係わるため禁忌となっている場合もあります。ただ、アモバンの場合はそれほど副作用が強力なわけではないので、禁忌まではいかず、「推奨されない」程度にとどまっています。

 

とはいえ、場合によってはケガをしてしまったり、大事なものをなくす、重要な仕事を忘れるなどのトラブルに見舞われる可能性はあるので、アモバンを飲んでいるうちはアルコールは遠ざけておいたほうがいいでしょう。

 

アモバンとアルコールは作用もリスクも似ている

酔って楽しい気持ちになるから、お酒を飲んでいるという人がほとんどなはずです。人によっては眠れないからお酒を飲むなんてこともあるでしょうが、基本的には「友だちと一緒に飲んで楽しい時間を過ごしたいから」「ストレスを解消したいから」なんて気持ちで飲む人が多いでしょう。

 

ところが、お酒には酔って楽しくなる以外にも、さまざまな作用があります。

 

  1. 眠くなる
  2. 倦怠感が出て、ふらつき、転倒につながることもある
  3. 依存性が高く、やめられなくなる

 

特に問題なのが依存性の部分で、一説によるとタバコや覚せい剤などよりも依存性が高く、一度アルコール依存症になってしまうと一生やめられないという話もあるほどです。

 

ここで、注意してほしいのが、アモバンの効果や副作用はアルコールとそっくりということです。アモバンは睡眠薬なので飲めば眠くなりますし、効いている間は倦怠感が出てふらつく・転倒するなどのリスクがあります。また、アルコールほどではないにしても、依存性・耐性形成のリスクがあります。

 

>>アモバン【副作用解説!離脱症状を抑えるには】

 

つまり、アモバンを服用している間に、アルコールも摂取してしまうと、効果が増えるだけでなく、副作用や依存症のリスクも2倍、もしくはそれ以上になってしまうのです。

 

アモバンの依存性が高まってしまうパターン

アルコールを飲んだあとにアモバンを服用すると、作用が似ているために、お互いの血中濃度がグッと高まってしまうことがわかっています。アモバンには弱いながらも依存性・耐性形成の作用があるので、血中濃度が高まったせいで、次回以降もっと多くのアモバンがないと入眠しにくくなります。

 

その結果、アモバンの服用量が増えていき、依存性が高まっていくことになります。そうなると、断薬時の離脱症状も強くなり、やめにくくなるのです。

 

おまけに、血中濃度が低い時期と高い時期が不安定に続くことになり、夢遊病やせん妄などの症状が現れやすくなります。家族ならまだしも、友達や会社の同僚などはせん妄の症状を受け止めてくれるとは限らず、社会的信用を失う結果になる可能性すらあります。

 

アルコール依存症になるパターン

こちらのパターンは最悪です。

 

日ごろからなかなか寝つけず、入眠のためにお酒を飲んでいるという人も多いはず。しかし、だんだんアルコールの耐性がついてきますから、飲む分量も徐々に増えてくるでしょう。

 

そうしたときに、「眠れなくなってきたから、アモバンを合わせて飲んでみよう」となってしまうと非常にリスクが高いです。先ほど書いたように、アルコールとアモバンはお互いの血中濃度を高めてしまうため、アルコールの依存度が急激に高まってしまい、最悪の場合はアルコール依存症になってしまうのです。

 

一度アルコール依存症になってしまうと、依存度が極めて高いためなかなか治らない上に、自分では治ったつもりでも常にアルコールを欲するようになって何度も再発したりします。その苦しみはニコチン依存症などとは比べものになりません。

 

どうしてもお酒を飲まないといけないときは

アモバンとアルコールの併用は避けるべきであると言うのは理解できたとしても、状況上、どうしてもそれを実現させるのが難しい場合もあります。この場合、とるべき方法はいくつかあります。

 

ひとつはアモバンを飲んでからお酒を飲むまでに4時間以上の時間を置くこと、またアルコールを摂取してからアモバンを服用するまでには10時間以上の時間を置くことです。これにより互いの成分の分解が期待できるので、相互作用や依存性などが多少は薄れることが期待できます。またこの両方を分解している肝臓に対する負担も、幾分かは軽減することになるでしょう。

 

しかしこのことも難しいと言う場合は、医師と相談したうえで、その日はアモバンを利用しないと言うのもひとつの方法です。入眠や眠りの質が悪化するのは辛いですが、大きなリスクを避けるためにはやむを得ないとも言えます。つまりアモバンを利用しているけれど飲酒をするのであれば、これくらいの我慢は仕方ないと覚悟をくくることも必要だと言うことです。