アモバンの血中濃度や半減期から持続時間がわかる?

アモバンの血中濃度最大時間や半減期は?持続時間はどのくらいで終わる?

 

アモバンの体内での効果の持続時間についてですが、臨床試験の結果によれば、アモバンを服用してからおよそ1時間程度で血中の有効成分の濃度が最大になります。つまり、アモバンの効果が最大になるのは、服用してから30分~1時間程度となります。

 

また、消失半減期は、有効成分の量が7.5ミリグラムの錠剤で約3.6時間、有効成分の量が10ミリグラムの錠剤で約3.9時間となっています。

 

  血中濃度最大時間 半減期
アモバン7.5mg 30~60分 3.6時間
アモバン10.0mg 30~60分 3.9時間

参考ページ:アモバン添付文書

 

この消失半減期というのは、血中濃度が代謝によって半分に減ってしまうまでの時間のことを指しています。そのため、たとえば夜なかなか寝付けないときにアモバンを服用したとすれば、その後1時間程度で寝付きをよくする効果はマックスになり、さらに3時間から4時間程度、効果の持続時間が期待できるものと考えればよいということになります。

 

ただし、ここでいう消失半減期というのは、あくまでも有効成分の血中濃度が最初の半分になるまでのめやすとしての時間ですので、3時間から4時間すると、体内の有効成分がすべてなくなってしまうということではありません。最初の3時間あまりで服用時の半分に減った体内濃度は、次の3時間あまりを経過すると、さらにその半分の濃度になるといった具合で、だんだんと時間をかけて少なくなっていくものです。

 

そのため、アモバンを飲んでからダラダラしてしまい、1時間以上たってから布団に入るようにすると、最大限効果を発揮することができないということでもあります。

 

>>飲み方は?服用方法はジェネリックと一緒?

 

睡眠導入剤のなかにはいくつかの種類がありますが、アモバンはこのように最大でも4時間程度の持続時間を過ぎると目立った効果が切れてしまうことから、超短時間作用型として分類されているものです。そのため、服用後の持続時間が長時間にわたってしまい、本人の意図に反して急な眠気がおそってきたり、ふらつきや物忘れなどの副作用にみまわれてしまうといったことは、あまり想定できないといえます。

 

基本的には、寝ている間に効果はなくなるでしょう。むしろ、効果が切れるのが早すぎて、中途覚醒・早朝覚醒になることすらあるほどです。そのため、アモバンは入眠障害には適していますが、早朝覚醒に悩んでいる場合は適さないということでもあります。

 

アモバンを飲み忘れたらどうする?

 

アモバンを飲み忘れたせいで、なかなか眠れなくて参った、なんて経験をした人もいるでしょう。睡眠薬によっては、思い出して服用しても、効き始めるまでに数時間以上かかって、朝まで眠れなかったということがありえます。しかし、アモバンの場合はそれほど心配はいりません。

 

というのも、すでに紹介したように、アモバンの血中濃度最大時間は約30分~1時間とかなり短い「超短期作用型」となります。なので、アモバンを飲み忘れてしまっても、思い出したタイミングで服用すれば、早ければ15分くらいで眠たくなってきます。そのため、もしうっかりアモバンを飲み忘れたとしても、気が付いてから服用すれば十分取り戻せます。

 

そうはいっても、血中濃度最大時間の短さに油断するのは避けましょう。アモバンを服用してから聞き始めるまでは本当にあっという間です。飲み忘れたアモバンを服用してから、その勢いでテレビを見たりして過ごしているとあっさりと効き始めるタイミングを逃してしまいます。なので、飲み忘れたアモバンを服用後は、すばやく床について静かに入眠を待つようにしましょう。

 

肝障害・腎障害がある際の血中濃度

 

医薬品は服用後血中濃度が上がっていきますが、ある点を境に血中濃度は下がっていきます。これは肝臓や腎臓が医薬成分を代謝・排泄しているためです。もしこの機能がなければ医薬成分は体の中に残ったままになり、血中濃度が保たれてしまっていろいろな不都合が生じます。

 

アモバンに関しては、肝臓・腎臓の両方で代謝・排泄されます。なので、アモバンを服用すると、その都度肝臓・腎臓に負担がかかります。さらに、肝臓・腎臓が弱っている人だと、アモバンの代謝が遅くなって、効果が強く出過ぎることになります。

 

慎重投与:肝障害、腎障害のある患者

 

アモバンん添付文書上でも、肝障害・腎障害がある患者は血中濃度が上がりすぎる恐れがあるので慎重投与となっています。自分の肝臓・腎臓がどういう状況下はわかりにくいものです。なので、もし健康診断等で肝臓・腎臓へのアドバイスを受けているなら、アモバンを服用してもいいのかどうかは聞いておいたほうがいいでしょう。

 

用事があるときはどうすればいい?

「用事があるので眠くなると困るんだけど、どうすればいい?」という悩みもあるでしょう。

 

アモバン以外の睡眠導入剤のなかには、長時間作用型といって、消失半減期が100時間にもなるようなものさえ存在しており、こうしたものはいったん服用すると、昼夜の区別なく効果が持続することから、効果を止めたい場合には、有効成分の影響が体内から抜けるまで、何日間も服用を休まなければなりません。

 

しかし、アモバンの場合であれば、消失半減期が短く、1日あたりの使用量も10ミリグラムまでとされており、短時間の使用に適するというところから、もしも大事な用事を控えているのであれば、少なくともその前4時間程度、念のため半日前程度は服用を避けておけばよいといえるでしょう。