アモバンはプラセボのせいで眠れるのでは?

アモバンはプラセボのせいで眠れるのでは?

 

プラセボとは、実際には有効成分を含んでいない薬のことで、「偽薬」と呼ばれることもあります。人間には「思い込み」の力があって、「この薬は○○に効きます」と言われながら服用すると、実際には有効成分が入っていないのに効果が出たりすることがあるのです。

 

テレビでよく催眠術の番組がやっていたりするので、特に「睡眠」に関しては思い込みの力が強いイメージがあります。そのため、「ひょっとして、アモバンもプラセボで眠れるだけなのでは」と考える人がいるのも無理はありません。

 

アモバンとプラセボの比較実験

 

アモバンのプラセボについては繰り返し実験されていて、アモバンにはしっかりと睡眠効果があることは証明されています。例えば1990年の実験では、ゾピクロン(アモバンの成分)7.5mg、テマゼパム20mg、そしてプラセボ(偽薬)の対照試験が行われており、

 

ゾピクロンとテマゼパムの両方が、プラセボと比較して有意な催眠性を有していた。ゾピクロンは試験の2週間で総睡眠時間を増加させたが、テマゼパムは最初の1週間で睡眠時間を増加させた。両方の週の終わりに、ゾピクロンの精神運動能力に有意な悪化はなかった。
参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2230060

 

という結論が出されています。

 

アモバンの効果がうまく出ないときは

 

アモバンを服用してもうまく眠れなかったりすると、「プラセボが効かなかったのでは」という疑問が浮かぶかもしれません。しかし、アモバンに睡眠効果があることはプラセボとの対照試験で明らかになっているので、もしうまく睡眠できない場合はプラセボ以外の原因があります。

 

まず考えられるのが「相性」です。どんな医薬品のも相性に個人差があり、アモバンではうまく睡眠導入されないということは十分考えられます。その場合は、その他の睡眠薬に切り替えるのがよいでしょう。例えばアモバンは超短期型の睡眠薬なので、早朝覚醒などにはうまく効果を発揮しないことがあります。そんなときは、半減期の長いロヒプノールなどに切り替えるのも手です。