アモバン服用中の車の運転は危険性が高い
交通事故の原因が薬にあるというケースが後を絶ちません。そのため「自動車の運転はアモバンを飲んでいる時に行っても良いのか?」という事が気になるかもしれません。
まずは、アモバンの「添付文書」をチェックしましょう。
本剤の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。参考ページ:アモバン添付文書
上記で「車の運転を行わせないように気を付けましょう」と記載されています。現に「自動車に運転は行わないように」とドクターから忠告される事もあるはずです。そのため、万が一事故を起こしたとしても、薬剤師やドクターには何の責任もありません。また、その後の治療にも影響が及ぶはずです。
また、道路交通法においては「運転を正常に行えないコンディション」で運転を行う事を禁じています。これはもちろん「睡眠剤の眠気を感じやすい薬を飲んでいる場合」も当てはまります。ですから、警察に朦朧としていたり道路の上で眠っていたりしているのを発見されてしまうと「50万円までの罰金or3年までの懲役」が課せられる可能性があります。突然逮捕されて懲役刑になる事は現実的ではないと思いますが、罰金を課せられる確率は高いです。
車の運転にはどんなリスクがある?
とにかく、アモバンを飲んでいる場合は自動車の運転を行うのは厳禁です。
「自動車の運転」と「アモバンの使用」の関係性について説明しました。では、なぜ運転を避けるべきなのかを具体的に見ていきましょう。重要になってくるのが「アモバンを飲むと、身体のコンディションがどうなるのか」という事です。
副作用症状 |
確率 |
---|---|
ふらつき |
0.89% |
眠気 |
0.51% |
頭痛 |
0.19% |
参考ページ:アモバン【副作用解説!離脱症状を抑えるには】
アモバンに関する副作用の中で運転に支障をきたしそうなものが上記です。これ以外にも害を及ぼしそうな副作用は色々存在しますが、メインとしてはこのあたりでしょう。
もちろん、最も危険なのは「眠気」です。眠気に襲われながら自動車を運転すれば、言うまでもなく自動車事故が起きやすくなります。注意力障害に見舞われれば通行人に気付かないかもしれませんし、めまいに見舞われれば視界が狭くなったり歪んだりするはずです。
それから、アモバンによって「イライラ」などのメンタル面の副作用に襲われる場合もあります。錯乱して好戦的な性格になれば、車間距離を妙に詰めたり速度を上げ過ぎたりしてしまうかもしれません。
とにかく、アモバンを飲んだ状態で自動車を運転するのは非常にリスキーです。「自分だけは大丈夫」と油断せずに、絶対に運転はしないようにしましょう。