アモバンを双極性障害(躁うつ病)治療中に飲んでいいの?

双極性障害でもアモバンを服用することはある

 

一定周期(半月くらい)毎に躁状態(異様に気分が高まっている状態)とうつ状態が交互に来る症状の事を「躁うつ病(双極性障害)」と言います。

 

アモバンと関わりがあるとは思えないかもしれませんが、実はアモバンが出される場合が多々あります。

 

双極性障害の「不眠」治療目的

 

一定周期で躁状態とうつ状態が来る症状の事を双極性障害と言います。躁状態とうつ状態は正反対のものに感じるかもしれませんが、「不眠」という観点で見れば実は近しいものであると言えます。

 

状態

気分

睡眠

うつ状態

気分が落ち込む

不眠になりがち

躁状態

気分が高揚する

不眠になりがち

 

各々の状態と睡眠のリストが上記です。躁状態の場合でもうつ状態の場合でも、不眠に襲われやすいという事が言えます。

 

まず、鬱状態の時の不眠に関してですが、これはイメージするのが容易です。気持ちが暗くなって色々な欲求が減退してしまって、睡眠欲も下がってしまって不眠になってしまうのです。「鬱が原因で苦しいのに睡眠が浅い。何とか深い睡眠をとりたい」と感じる方がたくさんいるので、不眠とうつは密接に関わっていると言えます。

 

そして、不眠と躁状態もまた密接に関わっています。色々な考えが脳内で暴走してしまって入眠できなくなったり、睡眠が浅くて早期・中途覚醒してしまったりして、その後再び眠る事ができなくなる可能性が高いのです。

 

ですから、双極性障害ではどちらの状態でも「不眠」に陥りやすいのです。

 

そのため、双極性障害と見做され睡眠障害が酷い時は、睡眠剤のアモバンなどが出される事がかなり良くあるのです。睡眠の質が下がる可能性が高いので、眠りの質がダウンする事が少ないアモバンが重宝されているようです。

 

アモバンの服用はOK?

 

躁状態とうつ状態が交互に来るのが双極性障害ですから、一貫して鬱状態の「鬱病」とは明確に別物であると言えます。ですから、抗うつ薬で双極性障害を治そうとすると、かえって状態がエスカレートする可能性が高いと言われています。

 

そのため最初は抗うつ薬を使っていたけれど、症状がエスカレートしたり改善しなかったりするので、急いで別の医薬品にチェンジするという場合も多々あります。そういった体験をしてしまった場合は「アモバンもチェンジする必要があるのでは」と感じてしまうかもしれません。

 

ただ、あくまで「不眠症・睡眠障害」に効くのがアモバンという医薬品ですから、「双極性障害などか鬱病なのか」という要素は無関係です。不眠症状に襲われていて、目立つ副作用が生じていないという場合は、ドクターが変えようと言わない限りはアモバンを継続して使っていけばそれでOKです。